栄養部

はくさい(白菜)

はくさい(生)

はくさい(生)の栄養素

カリウム 220mg
0.3mg
カルシウム 43mg
リン 33mg

(食材100gあたり:五訂日本食品成分表より抜粋)

はくさいの特徴

白菜は安くて美味しい野菜で、腹一杯食べても身体にも、懐にも悪影響を及ぼさない健康野菜です。
一緒に食べる他の食材の味を引立てる、世話女房の様な野菜です。

栄養面や薬効と言った場面で、取り上げられることの少ない野菜です。
しかし、良質の植物性タンパク質を持ち、ビタミンCはミカン並、カルシウムはセロリーよりやや多く、その他、鉄、カリウム、ビタミンB2、ナイアシンなども意外と含んでいます。
キャベツと成分が似ていますが、キャベツに比べて糖質が少なく、100g当たり14kcalと、きわめて低カロリーです。
鍋物や漬け物で山ほど食べても太らない、まさに、飽食の時代の健康野菜として、肥満防止にもってこいの野菜です。
食物繊維が含まれており、便秘の改善や、大腸がんの予防に効果が期待できます。
食物繊維の量は100g中1.3gで、キュウリとほぼ同量ですが、白菜は煮込むとカサが減って、一度にたくさん摂れる長所があります。

塩漬けにしても、ビタミンCは失われず、乳酸菌などのお腹に良い腸内細菌ができるので、整腸効果が期待できます。
イソチオシアネートも含まれています。
イソチオシアネートは、発ガン性物質を抑制したりや血栓ができるのを防ぎ動脈硬化を予防する効果があるといわれています。
また、最近の研究では、発ガン性物質の一つである亜硝酸アミンの吸収や蓄積を抑制するモリブデンという微量元素が含まれることもわかってきました。
これらの物質より、ある程度の抗ガン作用が期待できます。
そのほか、食物繊維も取れるので、便秘の改善や、大腸がんの予防を期待できます。

部位別調理のコツ

料理に合ったところを使うことが白菜をおいしくいただくコツです。

葉部と中肋部の柔らかさが、大きく違うことが白菜の特徴です。
葉部と中肋部の重量比は約1:1で、これを別々に切り分けることが第1のポイントです。
軸は火が通りやすいように大きなそぎ切り(包丁をねかせ、端からなるべく厚みを均一に薄く切る。素材の厚みに対して斜めに切ります。身の厚い肉、魚、しいたけなどによく使われます。)に、葉はざっくりと切るようにしましょう。

外側の葉は、煮もの、きざんで炒めもの、クリーム煮やグラタンなどに。

中ほどの葉は、鍋ものや、炒めて八宝菜などに。
ゆがいてレモンじょうゆ、ごまじょうゆで食べてもおいしいです。

内側の芯は、蒸しもの、甘酢漬けに。
また、せん切りにしてさっとゆで、酢じょうゆにつけて食べてもおいしいです。
栄養とうま味を逃がさないように細かく切らずにゆでるのがコツです。
アクを抜く必要もありません。
汁を少なくし、ふたをして蒸すように加熱すると甘みが出ます。
また、葉も芯も同じ料理に入れたい場合は、時間差をつけて加熱してください。
水けが出て料理が水っぽくなるので、強火で一気に炒めることがポイントです。

パセリ

パセリの栄養素

カリウム 1000㎎
カルシウム 290㎎
鉄分 7.5㎎
ビタミンA 1.0㎎
食物繊維 6.8㎎

(食材100gあたり:五訂日本食品成分表より抜粋)

パセリの特徴

パセリには、体内でビタミンAに変化するβ‐カロテンが非常に多く含まれています。
β‐カロテンは、活性酵素の働きを抑制する作用により体の老化や癌を防ぐ効果が期待できます。また免疫力を活性化し、風邪を予防する働きがあります。

またパセリには、ビタミンB1、ビタミンB2やビタミンCも多く含まれています。
他にも、鉄や食物繊維なども多く含まれているので普段の食事にちょっと加えてみてはどうですか?卵焼きやオムレツに混ぜ込んだりすることも香りがついておすすめですよ。

どんなに栄養のある食べ物であったとしても、食べなかったら意味がありません。
それぞれの食材の美味しい食べ方を見つけていくことも健康への第一歩かもしれませんね。

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