■内視鏡検査は原則事前予約制となります。 検査可能曜日(月曜日~土曜日)
■胃ろう造設も行っております
■地域の先生方へ―上部内視鏡検査は直接、電話やFaxで予約可能となりました―
部長 消化器病センター長 岡野 裕行 |
昭和59年 神戸大学医学部卒
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部長 河野 泰博 |
平成11年 神戸大学医学部卒
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医長 池内 香子 |
平成12年 新潟大学医学部卒
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中内 脩介 |
平成25年 関西医科大学医学部卒
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客員部長 三戸岡英樹 芦屋三戸岡クリニック 院長 |
昭和55年 神戸大学医学部卒
《担当分野》 |
*三戸岡客員部長は日本消化器内視鏡学会指導医、ブラジル リオグランデ州立大学消化器科客員教授、アメリカ消化器内視鏡学会メンバーであり、特に大腸内視鏡の経験が豊富で海外からの招聘も近年特に多くなっています(ドイツ、フランス、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー、ベネズエラ、中国、韓国、タイ、インドなど)。
日本を代表する内視鏡医の一人です。
【消化器内視鏡検査】
■特に消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)内視鏡検査に力を入れています。
■当センターではご希望により検査の直前に鎮痛剤と鎮静剤の少量静脈注射(意識下鎮静法)を行い繊細かつ愛護的な内視鏡操作で苦痛のほとんどない内視鏡検査を可能にしています。
■経験豊かな内視鏡専門医が、年間、上部約3800例、下部約1600例の検査、手術を行っております。
内視鏡検査
内視鏡手術
消化管機能検査
その他
上部(EMR+ポリペク/ESD) | 下部(EMR+ポリペク/ESD) | ERCP(EBD,採石) | |
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2007年度 | 2946(6/14) | 1373(286/18) | 17(16) |
2008年度 | 3722 (3/26) | 1638 (390/25) | 35 (33) |
2009年度 | 3817 (2/14) | 1612 (380/13) | 38 (37) |
2010年度 | 4221 (8/16) | 1600 (474/15) | 48 (42) |
2011年度 | 4404 (6/27) | 1614 (474/22) | 53 (48) |
2012年度 | 4683 (3/25) | 1567 (433/10) | 50 (46) |
2013年度 | 4921 (5/39) | 1759 (425/21) | 29 (25) |
2014年度 | 4946 (3/18) | 1834 (384/32) | 23 (18) |
2015年度 | 5007 (1/25) | 1950 (427/18) | 49 (41) |
2016年度 | 4982 (0/28) | 1771 (396/31) | 53 (41) |
切開剥離法による消化管病変の一括切除例
Fig1. 初期胃癌 |
Fig2. 病変組織周囲への マーキング |
Fig3. 病変組織周辺の切除 |
Fig4. ITナイフを使用した 組織剥離 |
Fig5. 切除跡 |
Fig6. スタイロフォームに固定した 切除組織 |
当センターでは特に消化管(食道、胃、十二指腸、大腸)の内視鏡検査、手術に力を入れています。
癌の100%の予防が不可能な現在においては早期発見、早期治療が癌死を防ぐ最良の方法です。
消化管の早期癌は適切な治療を行えば現在ほぼ100%完治することが可能であり、たとえ癌に侵されたとしても早期に発見すれば怖がることはないのです。
消化管の癌を早期に発見する最良の方法は内視鏡検査ですが、ある年齢(40代~)から症状の有無にかかわらず定期的(食道、胃、十二 指腸1年毎、大腸3年毎)に受けなければ早期の段階で癌を発見することは困難です。
したがって内視鏡検査は患者様にとって忌み嫌うものでなく、気楽に何回でも受けられるものでなくてはなりません。
このような考え方に基づき当センターでは検査の直前に患者様の心配、不安を取り除き楽に検査が受けられるよう鎮痛剤と鎮静剤の少量静脈注射(意識下鎮静法)を行い、繊細かつ愛護的に内視鏡を操作し苦痛のほとんどない内視鏡検査を可能にしています。
もうひとつの柱は、機能性消化管疾患に対する取り組みです。胸焼け、胸痛、胃痛、胃もたれなどを主訴に内視鏡検査を受けられましても全く異常が認められないことが多々あります。
従来、このよ うな患者様はより詳しい検査を受けることもなく放置されてきましたが、近年、食道への胃液の逆流や、食道、胃、十二指腸の蠕動運動障害が症状の原因になっている場合があることがわかってきま した。
当センターでは、胃食道pHモニタリング、食道胃十二指腸内圧測定による原因精査を行い、病態に即した治療を行うことが可能です。
前述したように検査直前に鎮痛剤と鎮静剤の少量静脈注射を行う方法です。
全身麻酔のように意識が完全になくなるのではなく、内視鏡検査を行う短時間の間だけ十分な鎮静状態となり、まわりの事に対して無関心となります。
ほとんどの方がいつ検査が始まり、いつ終わったかを認識せずにあっ という間に終わります。
一度受けていただければこんなに簡単なものだったかと感じていただけます。
現在最も精密な画像を見ることのできる高画素電子内視鏡(85~41万画素)をすべての内視鏡検査に使用しています。
大腸内視鏡では三戸岡客員部長が1989年に考案した経口色素法も併用 し、通常の検査では発見困難な微小大腸ポリープ、早期大腸癌を多数発見、治療しています(当セン ターの大腸腫瘍の初回発見率は40代60%、50代~60代70%、70代以上80%と非常に高率です)。
200倍までの拡大観察が可能な高画素拡大電子内視鏡を使用し、大腸病変の微細表面構造の詳細な観察を行い、超音波内視鏡も随時併用し正確な質的診断を行い完全な内視鏡的治療を行っています。
‘初回検査では診断のみ行い、大腸病変(ポリープ、早期癌)の切除は後日入院してから行う’とい う施設が多く、患者様の時間的、経済的、肉体的負担がかなり大きくなっています。
当消化器病センターでは、切除手技の工夫および偶発症対策を積極的に行い、多数の症例の経験をふまえ、内視鏡的治療の適応であればほとんどの場合外来で安全に治療を行っており次の日からお仕事は可能 です。
胸焼けや胸痛があるにもかかわらず内視鏡をうけても所見がない場合には、胃食道逆流症を疑いpHモニタリング検査が必要になります。
pHモニタリング検査とは直径1mmほどの細い管を鼻から通して胃内と食道のpHの変化を24時間記録し、逆流の有無や程度を解析するものです。
また、食道蠕動の異常を示すアカラシアやびまん性食道痙攣なども胸痛や嚥下障害の原因になりますが、こういった疾患では、食道内圧測定をしなければ診断をつけることができません。
圧センサーがついた直径3mm程度の管を鼻から挿入し、24時間、食道内圧の変化を記録、解析する必要があります。
さらに、近年、注目されている機能性ディスペプシアー器質的疾患がないにもかかわらず上腹部に痛みやもたれが生じる疾患群の病態解析のための胃十二指腸内圧測定も可能です。
当センターではこれらの測定機器を駆使して、各種機能性消化管疾患に対する病態に即した治療が可能です。
また、過敏性腸症候群に代表される大腸の機能性障害に対する治療経験も豊富です。
尿素呼気試験の診断装置も院内に備えており、ヘリコバクター・ピロリ感染の診断や除菌療法も数多く行っています。(平成25年2月21日より、上部内視鏡検査にて慢性胃炎と診断された方については、ヘリコバクター・ピロリ感染の診断及び除菌治療の保険適応が認められております。)
超音波内視鏡検査による消化管癌、胆道癌、膵癌の進達度診断、消化管出血の止血なども積極的に行っています。
神戸海星病院は六甲山系の麓の小高い丘の上に位置し、深い緑にかこまれており、大阪湾、関西 空港、和歌山、淡路までが一望できます。
一人一人の患者様に十分な時間をかけ診断・治療後、こ のすばらしい環境の中で十分に休息していただきます。
他の施設では味わえないゆったりした時間、自然に満ちた空間をお楽しみください。