治療担当 北村 順
当院の漢方内科担当医は
全国的にも数少ない『漢方+循環器』の専門医です。
平成25年春には『循環器医が知っておくべき漢方薬』という本も上梓し、循環器内科と漢方内科をつなぐ診療を目指しています。
高度に進んだ循環器治療において、漢方薬が現代的治療に取って代わる可能性は高くありません。しかし、取りきれない症状の緩和や治療効果の補完、現代的治療による副作用の軽減など、漢方薬には多くの可能性があると考えています。
高血圧・肥満などの生活習慣病から、不整脈、胸痛疾患、心不全などの循環器疾患まで、幅広く対応しております。
手術・抗がん剤・放射線治療などによる現代のがん治療は目覚ましい進歩を遂げています。しかし、その一方で治療による副作用で苦しむ方や治療効果が十分に上がらない患者さんがおられることも事実でしょう。
昨今、がん治療の現場において漢方が注目されています。標準的ながん治療は身体の外から癌を攻撃しますが、漢方薬は自然治癒力の向上を促し、身体の中から治療をサポートします。
<癌と戦う身体作り>
癌と戦うためには、身体の本来持っている自然治癒力の向上が欠かせません。
漢方薬は、『気』または『正気』と呼ばれる体を健康に保つために必要なエネルギーを補うことにより、病気と戦うための自然治癒力を高めます。
<西洋医学による標準的がん治療のサポート>
手術・化学療法(抗がん剤)・放射線治療などの治療は、がん細胞のみならず正常な組織にもダメージを与えます。その結果、病気と戦う体力・気力が低下してしまう可能性があるのです。漢方薬は、標準的がん治療によって低下した体力を底上げします。
<化学療法・放射線治療による副作用の緩和>
化学療法(抗がん剤)・放射線治療の副作用として、手足のしびれ、嘔気・食欲不振、倦怠感などが生じる場合があります。漢方治療によって、そのような症状の緩和を目指します。
西洋医学によるがん治療を行っておられる先生方が、漢方薬の使い方に慣れておられるとは限りません。神戸海星病院漢方内科では、他院で癌治療中の患者さんの漢方治療相談もお受けしております。
(⇒主治医の先生に『漢方治療を併用してもよいか』あらかじめご確認下さい。)
*保険診療ですので、保険外の高価な薬を勧めることはありません。
診察室
基本的に全身のあらゆる病気、症状の治療を行います。
ただし、明らかに西洋医学治療の方が優れていると思われる疾患に対しては、漢方治療をおすすめしない場合もありますのでご了承下さい。
漢方が比較的得意としている疾患・症状は以下のようなものです。
冷え症、のぼせ、めまい、ふらつき、むくみ、更年期障害、月経不順、生理痛、頻尿、尿もれ、便秘、慢性下痢、お腹が張る、汗かき、寝汗、食欲不振、胃もたれ、万年風邪、虚弱体質にともなう症状(風邪を引きやすいなど)、老化にともなう症状、検査をしても異常のない症状、がん治療のサポート、その他
部長 北村 順 |
平成4年 島根医科大学医学部医学科卒
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