糖尿病のある人は「フットケア」という用語を、どこかで耳にする機会があるのではないでしょうか。
糖尿病には糖尿病に特有の、神経障害、網膜症、腎症の3つの合併症があります。
血糖値が高い状態が続くと、神経障害の影響が足にも出てきます。
足の神経が傷んでくると、感覚が鈍くなり、怪我をしても気づきにくく、治療が遅れることがあります。
それに加えて、高血糖での免疫力の低下や動脈硬化などで血流が悪くなっていることが関連して、小さな傷でも取り返しのつかない状態に陥ることがあります。
この状態を糖尿病の足の壊疽といい、残念ながら日本でも年間1万人以上の方が、足や足の趾を切断しています。
当院のフットケア外来では、糖尿病をもつ患者さんが、足の観察やケアの方法を身につけ、糖尿病の合併症による足の病気を予防するためのお手伝いを行っています。
また、ご自身でケアが難しい場合には、専門の看護師が足の観察、足の爪切りやタコの処置など、その時に必要なケアもさせていただいています。
フットケア外来は、毎週金曜日の9時~予約制(1回30分程度)で行っています。
受診していただくためには、当院の糖尿病の主治医の指示が必要になります。
フットケア外来を受診の際には、ぜひ当院の主治医にご相談ください。