診療の案内

抗マラリア薬の入手

ワクチンではありませんが、平成13年秋より、本邦でもようやく、抗マラリア薬であるメファキン「エスエス」錠275(MEPHAQUIN SS TABLETS 275)が許可され入手可能になりました。
但し薬局では、医師の処方箋がなければ、購入できません(要指示医薬品)。
さらに、1錠が約871円であり、他の予防接種同様、健康保険では料金をカバーできません。

予防投与の場合、内服は1週間に1回ですが、流行地に入る1週前から服用を開始し、流行地を離れても4週間の継続が必要です。
めまい、不眠症、悪夢などの神経症状も副作用もあり、処方前に医師の診察が必要です。

マラリア流行地に滞在する場合、以下の対策が必要であり原則です。

  1. 流行状況を確認する(International Travel and Healthを利用して)
  2.  

  3. 蚊の対策←これが最も重要です。
  4.  

  5. 早期診断・早期治療
  6.  

  7. (マラリア罹患のリスクが高い場合は予防内服(chemoprophylaxis)を、早期治療が望めない状況なら自己治療(standby treatment)を検討します。

予防内服の必要性と妥当性

主に渡航日程から判断することになります。

※ WHOの指針(INTERNATIONAL TRAVEL AND HEALTH)では、C地域あるいはB地域で、メフロキンの予防内服が推奨されています。
(地域別予防薬の選択。都市部なら、一般にマラリア罹患のリスクが低く、かつ迅速な治療が望めるため、必要性は低いと思われます。)

※ 1週間以内の海外旅行なら、海外で発病する可能性はありません。
必要ないと考えられます。

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