当院のリハビリテーションセンターは、プロ・社会人・学生・レクリエーション等のスポーツにおいて受傷したスポーツ傷害に対する治療も行っております。
スポーツ人口の増加に伴いスポーツによる様々な怪我が多く発生しております。 スポーツ傷害とは、一度の外力によって生じるスポーツ外傷と、度重なるストレスによって引き起こされるスポーツ障害に分けられます。これらに対し、スポーツ復帰を目標に患部のみならず、全身のトレーニングを行います。
投球動作を行うことで生じる肩・肘関節の障害を、総じて投球障害と言います。
投球障害の原因は、一般には投げ過ぎによるものとみられることが多いです。しかし実際は肩・肘を含む体全体の問題(体の硬さ・力が弱いなど)や投球フォームが原因である場合もあります。これら3つの原因が重なって投球障害を起こすことが多いです。
まず、病院で専門医の診察を受け、その後リハビリを行います。安静期間は炎症の状態・疼痛の程度などケースにより異なりますが、必ずしも投球制限を設けるというわけではありません。
リハビリでは、「理学療法士」とともに、選手それぞれの状態に合わせて、リハビリメニューを作成し、早期のスポーツ完全復帰へ向けて取り組みます。
リハビリによって体全体の問題(体の硬さ・筋力不足など)や投球フォームが改善してくると、痛み無く投球を行うことが可能になります。完全復帰し自分自身で体全体の管理を行えるようになるまではサポートをしていきます。
(1)バンザイをすると、投げる方の腕が上がりきってない
(2)肘を曲げ伸ばしすると、投げる側の肘が反対側に比べて曲がらない、伸びてない
投げる側の肘が伸びきらない |
投げる側の肘が曲がりにくい |
(3)投げる側の肩や肘の関節を押すと痛い部分がある
肩の骨の前側 |
肩の骨の横 |
肘の内側 |
肘の外側 |
※痛みがあるとき、これらの項目に当てはまる場合は、専門医に診てもらいましょう
・兵庫県理学療法士協会(スポーツ活動支援部)アスリートケアなどに参加
・神戸大学のアメリカンフットボール部などの活動に参加
2015年2016年に計8回神戸市北区のアスリートスタジアム(バッティングセンター)にてトレーニング講習を開催しました。
小中学生を対象に地域の野球選手に対して、障害予防の講習や、成長期の体の動かし方など実技を中心に行いました。
・地域の学校への帯同
神戸大学のラクロス部に帯同し怪我予防、パフォーマンス向上を目的にコンディショニング指導やトレーニング指導を実施しています。
現場での経験は普段の治療にも生かされており、選手達の競技にかける熱い想いに応えるために、日々研鑽しております。
2016/5/27 | 第51回日本理学療法学術大会「人工膝関節全置換術後の身体活動量と運動機能、疼痛、破局的思考との関係」 | 北西秀行 |
2016/7/28 | 第8回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会「人工膝関節置換術1年から2年の膝関節機能と身体機能の変化が満足度の変化に与える影響」 | 大八木博貴 |
2017/2/24.25 | 第47回日本人工関節学会「人工膝関節全置換術前の重心動揺と術後伸展筋力との関連性」 | 吉岡芳泰 |
2017/2/24.25 | 第47回日本人工関節学会「人工膝関節全置換術患者の重心動揺速度と術後の膝関節屈曲可動域との関連」 | 大八木博貴 |
2017/2/24.25 | 第47回日本人工関節学会「人工膝関節全置換術後のドレーン留置の有無が運動機能に与える影響」 | 宮地梨衣 |
2017/5 | 第52回日本理学療法学術大会「人工膝関節全置換術早期における体幹の荷重支持機能の改善が身体機能の改善に与える影響」 | 大八木博貴 |
2017/10/20.21 | 第44回日本股関節学会学術集会「人工股関節全置換術における骨盤側方傾斜角とQOLの関係性」 | 中雄太 |
2017/1 | 理学療法科学 32(1) 97-100 「人工膝関節全置換術後患者の身体活動量と運動機能、疼痛、破局的思考との関係」 | 北西秀行 |
2017/8 | 理学療法科学 32(4) 553-557 「人工膝関節全置換術後患者における大腿四頭筋およびハムストリングスの関節角度別等尺性筋力の推移」 | 眞田祐太朗 |
第1回 「テーピング基礎」
第2回 「夏場の練習にむけてのコンディショニング」
第3回 「投球による故障を防ごう 〜セルフチェック・ストレッチ〜」
第4回 「テーピング講習 膝関節」
第5回 「ウォーミングアップとクールダウン」
第6回 「腰痛の予防と体幹トレーニング」
第7回 「足関節捻挫」
第8回 「ランニング傷害について」
当院では怪我の予防を目的に地域の小学生に対して、投球フォームチェックやトレーニング指導を行なっています。
また、保護者や指導者に向けて野球においてよく生じる怪我や対処法の説明を行っています。
2018年3月24日に開催した少年野球教室では「野球肘」「ゴールデンエイジ」についての講義・実技を行いました。選手が50名、保護者・指導者が20名、合計70名が参加されました。
今後も少年野球教室は1年を通して、トレーニング指導・ストレッチ方法の説明や投球フォームチェックなどを行って行く予定です。
次回は6月末に「熱中症」「怪我をしないための投球フォームづくり」について開催する予定です。
詳しくはリハビリテーションセンターまでお問い合わせください。
Email:rehabilitation@kobe-kaisei.org