投球動作を行うことで生じる肩・肘関節の障害を、総じて投球障害と言います。
投球障害の原因は、一般には投げ過ぎによるものとみられることが多いです。しかし実際は肩・肘を含む体全体の問題(体の硬さ・力が弱いなど)や投球フォームが原因である場合もあります。これら3つの原因が重なって投球障害を起こすことが多いです。
まず、病院で専門医の診察を受け、その後リハビリを行います。安静期間は炎症の状態・疼痛の程度などケースにより異なりますが、必ずしも投球制限を設けるというわけではありません。
リハビリでは、「理学療法士」とともに、選手それぞれの状態に合わせて、リハビリメニューを作成し、早期のスポーツ完全復帰へ向けて取り組みます。
リハビリによって体全体の問題(体の硬さ・筋力不足など)や投球フォームが改善してくると、痛み無く投球を行うことが可能になります。完全復帰し自分自身で体全体の管理を行えるようになるまではサポートをしていきます。
理学療法士による肩や肘の治療 |
機械を使った治療 |
アイシング |
ストレッチング |
肩や肘のトレーニング |
投球に必要な下半身のトレーニング |
鏡やビデオカメラを使ったフォームチェック |
(1)バンザイをすると、投げる方の腕が上がりきってない
(2)肘を曲げ伸ばしすると、投げる側の肘が反対側に比べて曲がらない、伸びてない
投げる側の肘が伸びきらない |
投げる側の肘が曲がりにくい |
(3)投げる側の肩や肘の関節を押すと痛い部分がある
肩の骨の前側 |
肩の骨の横 |
肘の内側 |
肘の外側 |
※痛みがあるとき、これらの項目に当てはまる場合は、専門医に診てもらいましょう
専門医による診察の風景 |