瞼(まぶた)にできる悲感染性の腫瘤で、ステロイドの点眼などで吸収されない場合に手術適応になります。
いずれの術式も瞼周囲に麻酔の注射を行い行います。
◎皮膚側からの手術
瞼の皮膚を水平方向に切開を加えて霰粒腫を摘出します。
創を広く作るために霰粒腫の摘出が容易です。
皮膚切開は縫合するために術後1週間ほどで抜糸が必要です。
手術の創は目立たなくなりますが残ることがあります。
時間が経過した霰粒腫などではこの方法が適しています。
◎結膜側からの手術
瞼をひっくり返して結膜側に垂直に切開をくわえて霰粒腫を摘出します。
手術の創が術後みえないことと、縫合、抜糸が必要ないことが長所です。
皮膚側からの手術に比べて完全に摘出できないことがあります。
内出血が瞼周囲の皮下や結膜に術後に認められることがあります。
多くの場合約1週間で消失します。
霰粒腫が残余することがありますがほとんど自然吸収します。
視力低下など眼球そのものに副作用が出ることは極めて稀です。