診療の案内

光線力学療法(PDT)についての説明

滲出型加齢黄斑変性では、脈絡膜から発生した新生血管からの出血や滲出のために視力が障害されます。最近では抗VEGF剤の硝子体内注射が第一選択となる場合が多くなりましたが、抗VEGF剤が無効、または併用するほうが良い場合には光線力学療法(PDT)が選択される場合も、依然多くあります。

 

PDTはベルテポルフィンという光に反応する薬剤を点滴で注射した後に、病変部に弱いレーザー光線を照射するという治療です。ベルテポルフィンがレーザー光線と反応し、活性酸素を発生させ、目的とする新生血管組織の血管を閉塞させます。

 

ベルテポルフィンは脈絡膜の新生血管に集まりやすい性質がありますので、正常組織への障害は少ないといわれています。有効な治療法ですが、ベルテポルフィンは光と反応する薬剤ですので、治療後48時間は直射日光や強い光を避けていただく必要があります。当院では初回治療は原則入院をしていただいております。

 

退院後も治療後5日間、直射日光はできるだけ避けていただく必要があります。

 

ページのトップへ